キッチンシンク排水口から悪臭がにおう場合の対応
キッチンシンクの排水口が匂う原因
進学や単身赴任などで引っ越した先のアパートのキッチンシンクの排水口からの臭いで、閉口する場合があります。
何とかしようと、排水口を市販の洗浄剤やパイプクリーナーで洗浄してみても一向に改善しない。
しばらく様子を見ていたら、部屋でゴキブリや害虫を見かけるようになったということがあります。
これは、屋外に設けられた排水桝(雑排水桝、汚水桝)からの臭気や害虫が直接上がってきていることが考えられます。
このまま放置しておくと健康にも影響がでる場合もありますので、排水桝からの臭気や害虫が直接上がってくる原因を見つけて対処することを考えましょう。
トラップが機能しているか確認する
屋外排水桝とキッチン排水口が直接につながらないように、キッチンにはトラップと言われる構造が使われています。
まずは、キッチンシンク排水口を確認してみてください。
排水かご(排水口フィルター)を取り外した状態で、 下記の様に椀を逆さまにしたような部品がついていて水が溜まっているのが見えるでしょうか?
この部品は排水トラップやワントラップと呼ばれるもので、下記の様に水(封水と呼ばれています)が溜まることで、封水が壁になり排水管からの臭気や害虫が排水溝から直接上がってくるのを防いでいます。
このワントラップがついていて、水が溜まっていないようでしたら、蛇口から水を出して溜めておくことで解決します。一度取り外して割れていないかの確認もお勧めします。
ワントラップを取り付けられる構造をしているが、ワントラップがなく排水管が直接見える場合は、排水口のサイズを図り台所にあったワントラップを取り付けましょう。
ワントラップ自体は、ポリプロピレン製の製品で1,000円以下、鉄製の製品で2,000円程度で購入できます。
ワントラップが取り付けられない構造の場合
ワントラップが取り付けられない場合は、流しを使用しない時に、シンク排水口用のふた(ストッパー)を取り付けておくことで対応できます。
排水口ふた(ストッパー)は、プラスチック製で1,000円以下、セラミック製で2,000円程度で購入できます。
シンク下の排水管の形を確認する
シンク排水口から直接臭気や害虫が上がらないようにするトラップは、シンク下にもあります。
シンク下の収納扉を開けて、排水ホースを確認すると下記の様なS字に湾曲した状態になっている場合があります。
これは、S字トラップと呼ばれるもので、S字に湾曲した部分に水(封水)が溜まり、臭気や害虫が排水溝から直接上がってくるのを防ぎます。
S字トラップには、ステンレス製の他、塩化ビニール製やプラスチック製、ジャバラタイプの製品があります。シンク下の排水管をS字トラップ形状の製品に取り換えることでも悪臭や害虫に対応が可能です。