急な水漏れを止めるため止水栓の場所を確認しておきましょう
止水栓とは
止水栓とは、給水管の水の流れを止めたり流量を調整したりするために取り付けられている水栓のことです。
水漏れの際には、水漏れ個所の手前の止水栓を締めることで、止水栓から先への水の流れを止めることが出来ます。
夜間や深夜の水漏れで、水道屋さんへの連絡が取れない場合や到着が遅い場合に止水栓を締めることで水漏れ被害の拡大を一時的に防ぐことが出来ます。
いざという時に備えお住いの止水栓の場所を確認しておくことをお勧めいたします。
元栓となる止水栓はどこにあるの
元栓となる止水栓は、公営上水道(市町村が管理している水道管)からお住いへ水道管が引き込まれる箇所で水道メーターの近くにあり、ここを締めることによってお住いへの給水をすべて遮断することが出来ます。
この止水栓は、お住いが一戸建て住宅かアパートやマンションなどの共同住宅かによって設置個所が異なります。
お住いが一戸建て住宅の止水栓の場所
お住いが一戸建て住宅の場合は、お庭や玄関横など表面に量水器と書かれた鉄製やプラスチックのふたに覆われた形で屋外の敷地内に埋め込まれています。
Iotを利用しての水道検針自動化が検討されていますが、まだ多くの地域では水道検針員が定期的に水道メーターの検針をおこなっているので、検針時に場所を確認しておきましょう。
マンションの止水栓の場所
マンションの場合は、お部屋前のパイプスペース(メーターボックス)と呼ばれる扉の中の水道メーターの近くに設置されています。
アパートの止水栓の場所
アパートの場合は、マンションと同じくお部屋の前にある場合と、建物の1階敷地内にお部屋ごとに分かれて埋め込まれている場合があります。
水回りの場所ごとの止水栓の場所
止水栓には、元栓以外に水栓器具ごとに給水を停止するために設置されているものがあります。
洗面台やキッチンの止水栓の位置
洗面台やキッチンの止水栓は、水栓の種類によって異なります。
台付水栓の場合は洗面台やシンク下のキャビネット内に温水と冷水に分かれて取り付けられています。洗面台の蛇口やシャワーからの水漏れが止まらない場合や修理交換する場合は、この止水栓を締めることで給水を止めることが出来ます。
壁付け水栓の場合は、壁付け水栓自身が止水栓を持っています。この止水栓を締めることで吐水口部分への給水を停止することが出来ます。
トイレの止水栓の場所
トイレの止水栓は、壁や床からトイレタンクへ伸びる給水管の途中についています。
ウォシュレットが取り付けられている場合、止水栓の先でトイレタンクとウォシュレット用給水ホースが分岐していますので止水栓を締めることでトイレタンクとウォシュレットの両方への給水を止めることが出来ます。
床から伸びるタイプの場合は、化粧板で隠されている場合があります。
止水栓の締め方
止水栓は、時計回り(CW)に回すことで締まり、反時計回り(CCW)に回すことで開きます。
止水栓のタイプには、ハンドルタイプ レバータイプなど簡単に止水できるタイプのほかに、止水栓の前面に凹型があり軸をマイナスドライバーで回すことで止水するタイプ、止水栓本体内側がネジとなっている内ネジタイプがあり水栓修理用スパナなど専用工具で回すタイプがあります。
止水栓は、普段使わないため固くなっている場合が多く、幅に合わないマイナスドライバーを使用するなど間に合わせの工具を使用するとネジをなめてしまう場合がありますので、緊急時に備えお住いの止水栓に合った工具を準備しておきましょう。